「家族みんなで格安SIMにしたら、いくら安くなるんだろう?」——5年前の私も同じ疑問でした。
結論から言うと、我が家は大手2回線から乗り換えて、夫婦2台の通信費を世帯で月3,000円台まで下げられました。
この記事では、種類が多すぎて選べない人向けに、失敗しない5つの選び方の軸と、楽天モバイルを通算5年使う我が家の実体験をお伝えします。
格安SIMとは?大手キャリアとの違い

格安SIM(かくやすSIM)とは、大手キャリアの回線を借りて(またはサブブランドとして)提供される、月額の安いスマホサービスのことです。
店舗や広告のコストが少ない分、料金を抑えられます。
私がメイン回線に使っている格安SIMです
大手との主な違いは、①昼など混雑時間帯に速度が落ちやすい ②店舗サポートが少なくオンライン中心 ③キャリアメールは有料や移行が必要、という点。
最近は大手のオンライン専用プランも増え、境目は曖昧になっています。
失敗しない5つの選び方の軸
- ①月のデータ量:自宅・職場にWi-Fiがあるか、外で動画を見るか。3GB/20GB/無制限のどこに当てはまるか。
- ②家族の使い方:家族割やデータシェアの有無、家族で回線を揃える価値(請求の一本化)。
- ③電波・エリア:借りている回線と生活圏の相性。安さより先に、自宅・職場・子どもの預け先で電波が入るかが最優先です。
- ④サポートと手続き:自分でオンライン設定できるか。eSIM対応だと即日開通しやすい。
- ⑤料金体系のクセ:使った分だけの従量制か定額か。家族の月ごとのばらつきに合うか。
どれくらいのデータ量が必要?(3GB・20GB・無制限の目安)
「自分がどれくらい使うのか分からない」——これがいちばん多いつまずきです。
まずは下の目安を見て、自宅や職場にWi-Fiがあるかどうかを判断材料にします(Wi-Fiを使う時間が長いほど、モバイル通信量を抑えやすくなります)。
- 〜3GB(少なめ):自宅にWi-Fiがある人の多くはここで足ります。目安は、LINE・メール・地図・ニュースが中心で、動画は外で1日15分ほどまで。
- 〜20GB(ふつう):外でもSNSや動画をそこそこ見る人向け。目安は、外で標準画質のYouTubeを1日1時間ほど見ても収まるくらい。
- 無制限(多め):外で高画質の動画をたくさん見る、テザリング(後述)でパソコンをつなぐ、仕事で使う人向け。
データ量はあくまで目安です。
動画の画質やアプリによって消費は変わります。
まずは今のスマホの「設定」で直近の使用量を見てみてください。
我が家は夫が楽天モバイル+povo、妻がpovoという組み合わせです。
夫は楽天モバイルを普段のデータ通信に使い、povoの3GBトッピングを買った月は楽天モバイル側を3GB以内に抑えています。
買わない月は20GB以内の料金帯に収まることがほとんどです。
夫婦で同じ回線にそろえず、それぞれの使い方に合わせた結果、世帯のスマホ代は月3,000円台に収まっています。
主要な格安SIMの位置づけ(順位はつけません)
「どれが一番」は使い方で変わるので、ランキングではなく”どんな人に向く傾向か”で整理します。
数字は変わるため、契約前に必ず公式でご確認ください。
| サービス | 月額(税込) | 向いている傾向 |
|---|---|---|
| 楽天モバイル | 〜3GB 1,078円/〜20GB 2,178円/無制限 3,278円 | 使った分だけ払う3段階。データが月によってばらつく人・楽天経済圏の人向き。家族割で1回線あたり110円引き、子ども・学生向けの割引もあり(次の章で解説)。 |
| povo2.0 | 基本料0円+必要な分だけ「トッピング」を買う | 電話番号の維持、サブ回線、外出時だけ大容量を足したいとき向き。※基本料0円のまま180日を超えて使う場合は一定の条件があります。 |
| ahamo | 30GB 2,970円(1回5分以内の国内通話が無料)/大盛り110GB 4,950円 | ドコモ回線で中〜大容量を使いたい人向き。通話が多い人は「かけ放題」を+1,100円で追加できます。 |
| LINEMO | 〜3GB 990円/〜10GB 2,090円/〜30GB 2,970円(30GBは5分通話無料つき) | ソフトバンク回線。小容量がとくに安く、使う量が少ない人向き。 |
| UQ mobile | コミコミプランバリュー 35GB 3,828円(1回10分かけ放題+Pontaパスつき) | au回線。通話もデータもまとめて1つにしたい人・店舗で相談したい人向き。 |
| mineo・IIJmioなど(MVNO) | 公式サイトでご確認ください | 1GB前後の小容量や、低速でも使い放題になるオプションが得意。料金改定が比較的多いので、契約直前に必ず公式で確認を。 |
家族で安くする3つの割引(我が家が使っている楽天モバイルの例)
「家族で乗り換えると安くなる」と言われますが、割引の中身を知らないまま契約すると、申し込みを忘れて損をします。
私が使っている楽天モバイルを例に、家族向けの割引を整理します(2026年7月27日に公式サイトで確認)。
なお、この記事で紹介する夫婦2台のうち、家族割が適用されているのは私の楽天モバイル回線です。
① 最強家族割:1回線あたり月110円引き
- 割引額:家族1人につき月110円(税込)引き。プランの種類を問わず適用されます。
- 回線数:代表者を含めて最大20回線まで。
- 対象:一緒に住む家族だけでなく、離れて住む家族も対象です。2024年4月10日以降は、親戚・事実婚・同性パートナーも対象になっています。
- 手続き:自動では付きません。代表者が「my 楽天モバイル」アプリでグループを作り、招待リンクを家族に送る必要があります。
金額としては大きくありませんが、夫婦2人なら月220円、年間2,640円です。
申し込みを忘れている人がとても多い割引なので、契約したらその日にグループを作ってしまうのがおすすめです。
② 最強こども割(12歳以下)/③ 最強青春割(13〜22歳)
子ども名義で契約する場合は、年齢に応じた割引があります。
12歳以下は「最強こども割」、13〜22歳は「最強青春割」です。
どちらも別途申し込みが必要で、割引額や適用期間は変更されることがあるため、契約前に公式サイトの最新条件をご確認ください。
読者さん家族割って、同居していないと無理だと思っていました。



楽天モバイルは、離れて暮らす家族もOKなんです。
ただし「代表者が招待する」手続きだけは必要なので、そこは忘れないようにしてください。
ほかの会社にも家族向けの割引はありますが、「自宅のネット回線とセットにすること」など条件が付くものが多いです。
割引後の金額だけを見て決めず、条件が外れたときの通常料金も確認してください。
私が選んだのは「楽天モバイル×povo」(妻はpovoのみ)
私が最終的に選んだのは、楽天モバイルを主回線・povoをサブにするデュアルSIMでした。
データは楽天の従量制が生活のばらつきに合い、povoで元の番号を維持しつつ、外で子どもに動画を見せるときだけ一時的に大容量を足せるからです。
使ってみた実感と設定手順は、下の関連記事に詳しくまとめています。
外で子どもに動画を見せる場面については、データを使い切ってしまった失敗も含めて外出先で子どもに動画を見せるときのギガ対策に書いています。
子育て世帯に向いている人・向いていない人
- 向いている:自宅にWi-Fiがある/通信費を家計から削りたい/オンライン手続きができる/楽天経済圏を使っている。
- 向いていない・注意:店舗で対面サポートを受けたい/混雑時間帯も常に高速でないと困る/電波が生活圏で弱いエリア。この場合は無理に格安SIMにしない判断も正解です。
乗り換え前に確認する5つのこと(ここを飛ばすと失敗します)
格安SIMで失敗する原因は、料金選びよりも事前確認の抜けです。
申し込みボタンを押す前に、この5つだけ確認してください。
- ①今のデータ使用量:iPhoneは「設定 → モバイル通信」、Androidは「設定 → ネットワークとインターネット → データ使用量」で見られます。直近3か月ぶんを見て、一番多かった月を基準にすると、容量不足を避けやすくなります。ただし旅行や入院など普段と違う月も考え、少し余裕を持たせます。
- ②生活圏の電波:自宅・職場・子どもの預け先で、その会社が使っている回線が入るか。各社の公式サイトに「対応エリアマップ」があるので、住所単位で確認できます。
- ③スマホ本体が使えるか:各社の公式サイトに「対応端末一覧」「動作確認済み端末」のページがあります。中古端末や海外で買った端末は、ここで対象外になることがあります。あわせて「eSIMに対応しているか」も確認してください。
- ④支払い方法の名義:クレジットカードだけの会社と、口座振替・デビットカードが使える会社があります。契約者と支払い名義が違うと止まることがあるので、子どもや配偶者の名義で契約する場合はとくに注意してください。
- ⑤家族の同意とタイミング:家族の分をまとめて手続きするなら、本人確認書類(免許証・マイナンバーカード)と、本人が操作できる時間が必要です。我が家は1回線ずつ、週末に分けて進めました。
2021〜2022年にかけて、大手3キャリアの解約時の違約金は廃止されています。
「解約金が怖くて動けない」という不安は、いまはほぼ気にしなくて大丈夫です(契約内容によって例外がないか、念のため今の会社のマイページで確認してください)。
申し込みから開通までの流れと、つまずきやすい5つのポイント
手順そのものはシンプルです。
いまはほとんどの会社が「MNPワンストップ」に対応していて、乗り換え先で申し込むだけで手続きが完結します(2023年5月に始まった仕組みです。
2026年7月27日時点で、大手各社と多くの格安SIMが対応)。
- STEP1:乗り換え先の公式サイトで、プランと端末(必要なら)を選ぶ
- STEP2:本人確認書類をスマホで撮影して送る
- STEP3:支払い方法を登録する
- STEP4:SIMが届く(eSIMなら郵送を待たずに進みます)
- STEP5:回線を切り替える(開通手続き)+端末の設定
つまずきやすいポイント
- ①MNPワンストップに対応していない会社から乗り換える場合:今の会社で「MNP予約番号」を取る必要があります。有効期限は発行日を含めて15日間で、さらに乗り換え先が「残り10日以上」を求めることもあります。取ったらすぐ申し込むのが安全です。
- ②本人確認書類の住所が古い:免許証の住所と申し込み住所が違うと、審査で止まります。引っ越し後は要注意です。
- ③回線を切り替える時間帯:切り替えの受付時間は会社ごとに決まっています。平日の昼間など、サポートに連絡できる時間に作業すると安心です。深夜に始めて詰まると、翌朝まで電話が使えないことがあります。
- ④APN設定(アクセスポイント設定):SIMを入れただけではネットにつながらない場合、この設定が必要です。各社が手順ページを用意しているので、Wi-Fiにつながる場所で作業するのがコツです(設定ページを開くのに通信が必要なため)。
- ⑤eSIMの再発行は有料の場合がある:eSIMは手続きが速い代わりに、端末を初期化・機種変更したときに再発行が必要です。手数料の有無を先に確認しておきましょう。
我が家は家族の分も含めて、何度も乗り換えを経験しました。
実際の画面と、iPhoneでのデュアルSIM設定の手順は、この記事にすべて書いています。


開通したあとにやること(忘れると後で困ります)
つながって終わり、ではありません。
この5つを開通した日のうちに済ませておくと、あとで慌てません。
- ①通話とSMSのテスト:家族の番号に発信し、SMSも受け取れるか確認します。銀行やネットサービスの2段階認証はSMSで届くので、ここが使えないと後日困ります。
- ②キャリアメールの扱いを決める:「@docomo.ne.jp」などのアドレスは、乗り換えると使えなくなるか、月額を払って持ち運ぶ形になります。先に各サービスの登録メールをGmailなどに変えておくのが確実です。我が家はこれを機にGmailへ切り替えました。
- ③旧回線が解約されたかの確認:番号そのままの乗り換えなら自動で解約されますが、最終月の請求は日割りにならない会社もあります。マイページで解約日と最終請求を確認してください。
- ④家族割グループへの招待:前の章のとおり、申し込みだけでは割引が付きません。2回線目を開通したらその日に招待しましょう。
- ⑤データ使用量の通知設定:使った分だけ払うプランは、動画を見た月だけ料金が上がります。スマホ側で「何GBで通知」を設定しておくと安心です。



キャリアメールが使えなくなるのが、いちばん不安でした。



実際にGmailへ移したら、格安SIMの乗り換えや機種変更が楽になり、パソコンでも見られるようになりました。
迷惑メールも減っています。
今日からできる3ステップ
- 直近3か月のデータ使用量をスマホの設定で確認する。
- 自宅・職場・子どもの預け先で候補回線の電波を確認する。
- 1社に絞れないうちは、番号を維持しやすいpovoなどでサブ回線から試す。
知っておきたい用語(やさしい言葉で説明します)
格安SIMの記事によく出てくる言葉を、むずかしくない言い方でまとめました。
ここだけ読めば、どのサイトを見ても迷いません。
- MNP(エムエヌピー):今使っている電話番号を、そのまま次の会社に引き継ぐ手続き。番号は変わりません。
- eSIM(イーシム):スマホの中に組み込まれた「電子的なSIMカード」。カードの抜き差しがいらず、申し込んだその日に使えることが多いです。
- データ繰り越し:今月あまったデータを、翌月に持ち越して使える仕組み。
- かけ放題:電話が一定の時間や回数まで無料になるオプション(別料金のことが多い)。
- テザリング:スマホの通信を使って、パソコンやゲーム機をインターネットにつなぐこと。
- 速度制限:決めた量を超えて使うと、通信がゆっくりになること(つながらなくなるわけではありません)。
よくある質問(FAQ)
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※料金・キャンペーンは変わります。
最新の条件は公式サイトでご確認ください。
まとめ:「一番安い1社」より「我が家に合う組み合わせ」
格安SIMは「一番安い1社」を探すより、①データ量 ②家族の使い方 ③電波 ④サポート ⑤料金体系の5軸で「我が家に合うか」を見るのが失敗しないコツでした。
✅ まず直近3か月のデータ使用量と、生活圏の電波を確認する
✅ 家族割・こども割・青春割は自動で付かない。
開通日に申し込む
✅ MNPワンストップ対応なら予約番号は不要。
非対応なら15日の期限に注意
✅ 開通したらSMSの受信テストと、キャリアメールの移行を必ずやる
✅ 迷ううちは基本料0円のサブ回線から試すと、失敗してもダメージがない
我が家は夫が楽天モバイル+povo、妻がpovoという形に落ち着き、夫婦2台で月24,000円だった通信費が、世帯で月3,000円台になりました(削減額は月21,000円ほど)。
難しいことは何もしていません。
今日は「データ使用量を見る」だけでも十分です。
そこが分かれば、選ぶ会社はぐっと絞れます。
